文字を自動的に読んでくれるシステムがあったらなあ、と思ったことはありませんか?
そうです、あるんです。
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自分作っちゃえばいいんです!
え!? そんなん、むつかしいでしょう?


大丈夫。することは「コピペ」だけ!
設定一切不要、あなたのGoogle Colaboratoryにコピペするだけなので、超簡単&便利です!
では見ていきましょう。
手順
今からやる手順は、ざっくり次の3点です。
1.音声変換したい文字をテキストファイル(.txt)で保存する。
※日本語、英語の場合はUTF-8でエンコードする(必須)
2.テキストファイルをアップロードする。
3.自動的に音声変換(.mp3)され、ダウンロードされる。
注意点
◎テキストファイルはUTF-8でエンコードすること。
→コードが意図した通りに動作するためには、アップロードするテキストファイルがUTF-8でエンコードされていることが必要です。日本語を含むテキストを扱う場合、特に重要な点です。
◎日本語における文字数の上限は1600字程度。
→超える場合はファイルを分割し、処理すること。
◎日本語は読み仮名の誤読が多い。
→生成してみて気になった箇所は、テキストファイルの該当箇所を「ひらがな/かたかな」で入れ直すこと。
コード全文公開
※下記のコードをGoogle Colaboratoryにコピペするだけです。
# ①ライブラリのインストール
!pip install gtts
from gtts import gTTS
# ②ファイルのアップロード手続き
from google.colab import files
uploaded = files.upload()
# ③アップロードされた最初のファイルの名前を取得
file_name = next(iter(uploaded.keys()))
print('User uploaded file "{name}" with length {length} bytes'.format(
name=file_name, length=len(uploaded[file_name])))
# ④テキストファイルを開く
with open(file_name, 'r') as f:
text = f.read()
# ⑤テキストを音声に変換
tts = gTTS(text=text, lang="ja")
# ファイル名から拡張子を取り除く
file_name_without_ext = file_name.rsplit('.', 1)[0]
output_file_name = f"{file_name_without_ext}.mp3"
tts.save(output_file_name)
# ⑥ファイルをダウンロード(Google Colabの場合)
files.download(output_file_name)

このコードをコピペするだけ。
3秒で、実装できますよ!
たすく、たまには、すごいじゃん

コードの解説
1. ライブラリのインストール:
- `gtts`ライブラリをインストールするために、`pip`コマンドを使用してライブラリをインストールします。
- `!pip install gtts`というコマンドを使ってインストールを実行します。
- `gtts`モジュールをインポートします。
2. ファイルのアップロード手続き:
- `google.colab`から`files`モジュールをインポートします。
- `files.upload()`を使用して、アップロードダイアログを表示し、ファイルのアップロードを行います。
- アップロードされたファイルの情報が`uploaded`という変数に格納されます。
3. アップロードされた最初のファイルの名前を取得:
- `uploaded.keys()`を使って、アップロードされたファイルの名前を取得します。
- `next(iter(uploaded.keys()))`を使用して、最初のファイル名を取得し、`file_name`変数に格納します。
4. テキストファイルを開く:
このコードは、'your_text_file.txt'(これをあなたのテキストファイルの名前に置き換えてください)というテキストファイルを開き、その内容を一気に読み込んで変数textに保存します。
- `open(file_name, 'r')`を使用して、指定されたファイルを読み取りモードで開きます。
- `with open(file_name, 'r') as f:`でファイルを開き、ファイルを操作するためのファイルオブジェクトを`f`として参照します。
- `f.read()`を使用してファイルの内容を読み込み、テキストを取得します。
5. テキストを音声に変換:
textをgTTSに渡して音声に変換し、その音声を'speech.mp3'という名前のMP3ファイルとして保存します。
※ただし、gTTSが一度に扱えるテキストの長さには制限があるため、テキストが非常に長い場合(数千文字以上)はテキストをチャンクまたは部分に分割する必要があります。
- `gTTS(text=text, lang="ja")`を使用して、テキストを音声に変換します。
- 変換された音声は`tts`オブジェクトに保存されます。
6. ファイルをダウンロード(Google Colabの場合):
- `files.download('speech.mp3')`を使用して、生成された音声ファイルをダウンロードします。
- これにより、Google Colabの環境で生成された音声ファイルをローカルにダウンロードできます。
音声をテキストに変換する方法
ところで「音声」を「テキスト」にする方法ってないの?


それそれ。まさに今から言おうと思っていたんだけど、じつは結構面倒で・・・
「音声」を「テキスト」に変換する方法は、すでにいろいろ存在します。
しかし仮にGoogleのAPIを使う場合は有料になるので、その初期設定も必要だったりして、いろいろ複雑です。
そして、花丸たすくが様々調べ、試してみてわかったことは、次の通りです。
- 同時通訳での処理は、変換を間違うことが多い。特に日本語は、同音異語が多いため、間違いまくる。
しかも処理が追いつかず「飛ぶ」。アプリが言語処理に手こずっている間も、登壇者の話は続くわけで、その部分がテキスト化されず一気に飛んでしまう。
- なのでテキスト化するには、すでにMP3など、録音済みの音声データを処理したほうが間違いが少ない。
いろいろ試して比べてみた結果、現状では、「Adobe premiere」にぶち込んで、テキストを吐き出させるのがもっとも確実。
それでもそのまま使えるのは7割くらい。あとは打ち直しの時間が別途必要。
一から文字起こしするのに比べて、文字起こしツールを使うと労力が減る割合は、だいたい20%くらい、っていう感じ。
体感的には、一から起こすよりは確かに楽だけど、かといって労力がめちゃめちゃ減るわけでもない。これが結論。
Adobe premiereのサブスク契約をしていない人は、どうればいいの?


サブスク高いんだよね。
クリエイターやデザイナーでないとあんまり使わないしね。
まあ、持っている人にお願いして、それだけやってもらう、とかで対応できたらいいんじゃないかな
補足事項・周辺知識
文字数の上限
Google Text-to-Speech(gTTS)の制限は、実際には「文字数」ではなく「リクエストの長さ」によるものです。
これは、送信される全テキストデータ(文字列自体、マークアップ、パラメータなど)がGoogle Cloud Text-to-Speech APIの最大リクエストサイズである5000文字(英数字)以下でなければならない、という制限です。
日本語を含む多くの言語では、1つの文字が通常1バイト以上のデータを占めるため、これは一般的に5000文字とは異なることに注意してください。
したがって、特に非ラテン文字を含む長いテキストを変換する場合、そのテキストを複数の部分に分割することをお勧めします。
分割する際の適切な単位は、通常、文や段落などの自然な区切りです。
また、各部分の音声を個別に生成した後、それらを1つの音声ファイルに結合することも可能です。
日本語の場合、一般的なUTF-8エンコードでは、英数字は1バイト、ひらがなやカタカナは3バイト、漢字は3バイトとされています。
この観点から、全て漢字または全てひらがな/カタカナのテキストは、大体1666文字(5000バイト ÷ 3バイト/文字)程度が限界となります。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際の限界はテキストに含まれる特定の文字やマークアップ、パラメータなどにより異なります。
具体的なテキストに対しては、適切な分割の位置(例えば、文末や段落末など)を見つけてから分割することをおすすめします。
日本語は読み仮名の誤読が多い
Google Text-to-Speech (gTTS)は自然言語を音声に変換するサービスで、その読み上げにはGoogleの自然言語処理と音声合成技術が使用されています。
しかし、その処理は完全ではなく、特定の文脈や独特の表現、人名などの正確な発音を保証するものではありません。
特に日本語の場合、同じ漢字でも読み方が文脈によって変わることが多く、また人名や地名などは特殊な読み方が存在するため、gTTSがこれらをすべて正確に読み上げることは難しい場合があります。
また、日本語は音節が比較的少なく、また音韻の区別も他の言語に比べて少ないため、自然な音声合成は特に難しいとされています。
したがって、gTTSの読み上げが不自然である場合、特定の部分をひらがなやカタカナに変換する、文脈に応じて語尾を調整するなど、テキスト自体を調整することで改善できます。
しかし、これは手動で行う必要があり、全てのケースで完全に正確な読み上げを達成することは難しいです。
Pythonを使用してテキストを音声に変換する2つの方法――gTTSとpyttsx3
Pythonを使用してテキストを音声に変換する方法は2つあります。
Googleのテキストツースピーチエンジンである「gTTS」とテキストツースピーチ(TTS)ライブラリの「pyttsx3」です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
Googleのテキストツースピーチエンジン〈gTTS〉
gTTSは、Google TranslateのテキストツースピーチAPIを使用します。
Pythonのプログラムから直接アクセスできます。
以下のコードを見てみましょう:
from gtts import gTTS
tts = gTTS(text = "Pythonはおもしろい", lang="ja")
tts.save("speech.mp3")
- `from gtts import gTTS` :
gTTSモジュールからgTTSクラスをインポートします。
- `tts = gTTS(text = "Pythonはおもしろい", lang="ja")` :
gTTSクラスのインスタンスを作成し、"Pythonはおもしろい"というテキストを日本語(ja)音声に変換するよう指示します。
- `tts.save("speech.mp3")` :
変換した音声をMP3ファイルとして保存します。ファイル名は"speech.mp3"となります。
〈pyttsx3〉モジュール
`pyttsx3`は、プラットフォームに依存しないテキストツースピーチ(TTS)ライブラリで、Windows、macOS、Linuxで動作します。
このモジュールは、インターネット接続なしで動作するため、オフライン環境でも使用できます。
以下のコードを見てみましょう:
import pyttsx3
engine = pyttsx3.init()
engine.say("pythonはおもしろい")
engine.runAndWait()
- `import pyttsx3` :
pyttsx3モジュールをインポートします。
- `engine = pyttsx3.init()` :
pyttsx3エンジンのインスタンスを初期化します。
- `engine.say("pythonはおもしろい")` :
"pythonはおもしろい"というテキストを音声に変換するようエンジンに指示します。
- `engine.runAndWait()` :
`say()`メソッドによってスケジュールされたすべての音声を再生します。
このメソッドは、すべての音声が再生されるまでブロックされます。
gTTSとpyttsx3の比較
どちらの方法もテキストを音声に変換するために使用できますが、それぞれ特定の利点があります。
gTTSはGoogleの強力な音声合成技術を活用できますが、インターネット接続が必要です。
一方、`pyttsx3`はインターネット接続なしで動作しますが、音声の質はシステムのTTSエンジンに依存します。
結局、どっちを使うのがクオリティが良いの?


そこ知りたいよね。それは次の通りだよ
一般的には、`gtts`は音声の質で最も評価されています。
これはGoogleの音声合成技術が非常に優れているためで、Google Assistantなどで使われているのと同じ技術を基にしています。
それにより、自然な発音と良好な音質が提供されます。
一方、`pyttsx3`の音声質は、実行されているシステムのTTSエンジンに依存します。
WindowsのMicrosoft Speech Platform、macOSのSpeech Synthesis Frameworkは一般的に良好な音声合成を提供しますが、Googleの音声合成技術ほどには自然ではないかもしれません。
一方、LinuxのeSpeakやFestivalは機能的ですが、音声は比較的機械的で自然さに欠けることがあります。
ただし、これらは全て一般的な観点からの評価であり、具体的な用途や要求によって最適な選択は変わるかもしれません。
また、TTS技術は急速に進化しているので、現在の評価が未来においても有効であるとは限りません。
pyttsx3の補足:音声の質はシステムのTTSエンジンに依存する、とはどういうことか?
`pyttsx3`ライブラリは、実行されているシステム(Windows、macOS、Linuxなど)のテキストツースピーチ(TTS)エンジンを利用します。
これらのエンジンは、テキストを人間が話すような音声に変換する機能を提供します。
しかし、異なるシステムのTTSエンジンは異なる音声合成技術を使用するため、それぞれの音声出力の質は異なります。
つまり、音声の音質、自然さ、発音の正確さなどは、使用しているシステムのTTSエンジンによります。
例えば、WindowsのTTSエンジンはMicrosoft Speech Platformを使用し、macOSのTTSエンジンはAppleのSpeech Synthesis Frameworkを使用します。
Linuxでは、通常、eSpeakやFestivalなどのエンジンが使用されます。
これらのエンジンはそれぞれ異なる音声を生成します。
このため、「音声の質はシステムのTTSエンジンに依存します」と言った場合、それは同じ`pyttsx3`のコードが異なるシステムで実行されると異なる音声出力が得られる可能性があることを意味します。
gTTSの補足:googlecolabの場合、tts.save("speech.mp3")はどこに保存されるのか?
Google Colaboratory (またはColab)を使用している場合、`tts.save("speech.mp3")`を実行すると、音声ファイル "speech.mp3" はColabの現在の作業ディレクトリに保存されます。
ColabはGoogle Drive上で実行されるため、デフォルトでは、その作業ディレクトリは一時的なもので、セッションが終了するとその中のデータは削除されます。
作成したファイルを見たりダウンロードしたりするには、Colabの左側のパネルにある「ファイル」タブをクリックして、ディレクトリを表示できます。
また、作成した音声ファイルをGoogle Driveに直接保存したい場合は、Google Driveをマウントしてその中に保存することもできます。
Google Driveへのマウントは次のように行います:
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
このコードを実行すると、Googleアカウントへのログインを求められ、認証コードをColabに入力するよう求められます。
成功すると、`/content/drive/`というパスでGoogle Driveにアクセスできます。
このパスを使用してファイルを保存すると、そのファイルはGoogle Driveに永続的に保存されます。
例えば:
tts.save("/content/drive/My Drive/speech.mp3")
このコードは、Google Driveのルートにある "My Drive" フォルダに "speech.mp3" ファイルを保存します。
コードの補足
①の補足:インストールにおける!pipとimportの違いとは?
Google ColabはPythonの実行環境を提供しますが、その環境にはPythonの標準ライブラリと一部の人気のあるサードパーティライブラリ(numpy、pandas、matplotlibなど)が最初からインストールされています。
しかし、それらに含まれない他のサードパーティライブラリを使用したい場合、そのライブラリをまずインストールする必要があります。
このインストールは通常、Pythonのパッケージ管理ツールであるpipを使用して行います。
たとえば、あなたがBeautifulSoupというライブラリを使いたいとしますが、これはデフォルトのColab環境には含まれていません。
そのため、次のようにpipを使用してまずBeautifulSoupをインストールする必要があります:
!pip install beautifulsoup4
インストールが完了したら、次のようにimport文を使用してBeautifulSoupをプログラムで使用できるようにします:
from bs4 import BeautifulSoup
つまり、importだけで済むのは既にインストールされているライブラリの場合で、インストールされていないライブラリを使いたい場合にはpipを使ってまずインストールする必要があります。
①の補足:!pipを使用するとき、まず「!pip ライブラリ名」だけを入力して実行し、それが完了してからimportコマンドをセルに入れないといけないのか?
Google Colaboratory (Colab) で、ライブラリのインストール(pipコマンド)とインポート(import文)を同じセルで一度に行ってもエラーになることはありません。
ただし、これは特定の条件下での話で、通常のPython環境では異なる動作をする場合もあります。
Google Colabは、Jupyterノートブックの特性を利用しています。
Jupyterノートブックでは、同じセル内でライブラリをインストール(pipコマンド)し、その直後にインポート(import文)すると、そのセルを実行した際にそのライブラリがすでに使用可能であるという情報がPythonのインタープリタに伝わらないためエラーが出ることがあります。
しかし、Google Colabはそれぞれのセルの実行ごとにPythonのインタープリタをリフレッシュするという特性があるため、インストールとインポートを同じセルで行ってもエラーにならないのです。
以下は、Google Colabで新しいライブラリをインストールしてすぐにインポートする一例です:
!pip install beautifulsoup4
from bs4 import BeautifulSoup
このコードはGoogle Colab上では問題なく動作します。
ただし、一部のライブラリについては依存関係などの問題でエラーが発生する場合もあるので、エラーが出た場合はライブラリのインストールとインポートを別々のセルで行うと良いでしょう。
①の補足:!pipコマンドは、pipだけではだめなのか?
Pythonの`pip`コマンドを使用する際、Google ColabやJupyter Notebookのような環境では、それをシェルコマンドとして実行するために行の先頭に感嘆符`!`を付ける必要があります。
したがって、`pip install gtts`は`!pip install gtts`とするべきです。
`gtts`(Google Text-to-Speech)をインストールしたいのであれば、正しいコマンドは次のようになります:
!pip install gtts
そして、その後にライブラリをインポートするには以下のようにします:
from gtts import gTTS
したがって、1つのセルで`gtts`をインストールしインポートするには次のように書きます:
!pip install gtts
from gtts import gTTS
これで、`gtts`ライブラリを正しくインストールしインポートできます。
①の補足:!pipとpipの使われ方の違い
Jupyter NotebookやGoogle ColabのようなJupyter環境では、シェルコマンドを実行するためにコマンドの前に感嘆符 `!` をつける必要があります。
したがって、これらの環境で `pip` を使用する場合は `!pip` を使います。
一方、一般的なPythonの対話型シェルやスクリプトでは、`!pip` のような形式は使用できません。
そこで `pip` を使いたい場合、コマンドラインから直接 `pip` コマンドを実行するか、Pythonの`subprocess`モジュール等を使ってシェルコマンドを実行します。
ただし、Pythonの対話型シェルやスクリプト内で直接 `pip install` を行うのは推奨されていません。
これは、その `pip install` がシステム全体や特定のPythonの仮想環境に影響を及ぼす可能性があるからです。
パッケージのインストールは基本的にはコマンドラインから行うべきです。
コードエラー(変数の定義)
tts = gTTS(text = string(a),lang="ja")
a = "これは革命的な便利さだと思う"
tts.save("speech.mp3")
from google.colab import files
files.download(“speech.mp3“)

上記のコードはエラーが出ます。なぜでしょうか?
こちらのエラーは、変数`a`を参照する前に`a`が定義されていないため発生しています。
Pythonは上から下へとコードを順に解釈・実行するので、`a`を参照する前に`a`が定義されている必要があります。
具体的には、以下のようにコードを書き換える必要があります:
a = "これは革命的な便利さだと思う"
tts = gTTS(text=a, lang="ja")
tts.save("speech.mp3")
from google.colab import files
files.download(“speech.mp3“)
これにより、変数`a`に文字列が割り当てられ、その後で`gTTS`がその文字列を使用することができます。
また、`string(a)`の代わりに直接`a`を使用しています。
これは、`a`がすでに文字列であるため、`string`関数による変換は不要だからです。
コードエラー(関数名は正確に)
tts = gTTS(text = string(a),lang="ja")

このコードはエラーが出なくてもいいようにも思いますが、なぜエラーになるのでしょうか?
Pythonでは、`string`という関数は存在しません。
文字列への変換を行うための正しい関数は`str()`です。
したがって、`string(a)`を`str(a)`に修正するとエラーは出なくなります。
ただし、このケースでは、`a`はすでに文字列なので、`str()`を使って変換する必要はありません。
つまり、`tts = gTTS(text=a, lang="ja")`と書くだけで十分です。
そのため、エラーを防ぐために以下のようにコードを書き直すことが推奨されます:
a = "これは革命的な便利さだと思う"
tts = gTTS(text=a, lang="ja")
tts.save("speech.mp3")
from google.colab import files
files.download(“speech.mp3“)
こちらのコードでは、まず`a`を定義してからそれを`gTTS`の`text`引数に渡しています。
そして、`str(a)`ではなく、直接`a`を使っています。
これは、`a`がすでに文字列であるため、再度`str()`による文字列への変換は必要ないからです。
日本語はUTF-8でのエンコードが不可欠
コードが意図した通りに動作するためには、アップロードするテキストファイルがUTF-8でエンコードされていることが重要です。
特に日本語を含むテキストを扱う場合、UTF-8エンコーディングは必要不可欠です。
以下にその理由を説明します:
1. UTF-8エンコーディング:
UTF-8は、Unicode文字セットを表現するための一般的なエンコーディング形式です。
Unicodeは、ほぼすべての言語で使用される文字を含んだ文字セットです。
UTF-8エンコーディングを使用することで、異なる文字や記号を正しく表現できます。
2. 日本語テキストの正しい処理:
日本語テキストは多くの漢字、ひらがな、カタカナ、および特殊文字を含みます。
これらの文字はUTF-8エンコーディングを使用することで正確に表現できます。
UTF-8エンコーディングを使用しない場合、日本語のテキストが正しく読み込まれず、文字化けや誤った表示が生じる可能性があります。
3. テキスト読み込みの安定性:
テキストファイルを正しく読み込むためには、Pythonや関連するライブラリがテキストファイルのエンコーディングを正しく認識できる必要があります。
UTF-8エンコーディングは、Pythonと多くの関連ライブラリでデフォルトのエンコーディングとして使用されるため、テキストファイルがUTF-8でエンコードされていることは重要です。
したがって、日本語を含むテキストファイルを正しく処理するためには、テキストファイルがUTF-8でエンコードされていることを確認する必要があります。
テキストファイルが他のエンコーディングで保存されている場合は、それに合わせた適切なエンコーディングを指定する必要があります。
英語のエンコードもUTF-8でよい
英語のテキストの場合、一般的にはUTF-8エンコーディングが適切です。
UTF-8は、ほぼすべての言語で使用される文字を表現できるため、英語のテキストを正しく表現するためにも適しています。
UTF-8エンコーディングは、ASCII文字(英数字および一部の特殊文字)に関しては1バイトで表現され、他の非ASCII文字に関しては複数のバイトを使用します。
しかし、英語のテキストは通常、ASCII範囲内の文字で構成されているため、UTF-8エンコーディングを使用することで正確に表現できます。
したがって、英語のテキストを扱う場合は、通常はUTF-8エンコーディングを使用してテキストファイルを保存し、処理することが一般的です。
多くのテキストエディタや開発環境は、デフォルトでUTF-8エンコーディングを使用してテキストファイルを保存するように設定されています。
ただし、特定の状況や要件によっては、他のエンコーディング(例えばASCIIやISO-8859-1など)が適切な場合もあります。
この場合は、テキストファイルのエンコーディングを適切に指定する必要があります。
重要なのは、テキストファイルのエンコーディングが、テキストを正しく表現し、処理するのに適していることです。
英語の場合、UTF-8エンコーディングは通常適切な選択です。
UTF-8エンコーディング
日本語や英語のような多くの言語において、UTF-8エンコーディングは広く採用されています。
UTF-8は、Unicodeのコードポイントをバイト表現に変換するためのエンコーディング方式であり、多言語のテキストを正確に表現するのに適しています。
UTF-8エンコーディングは、以下の理由から多言語のテキスト表現において広く使われています:
1. 言語のサポート:
UTF-8エンコーディングは、Unicodeの文字セットに基づいており、多くの言語の文字を正確に表現できます。
日本語や英語を含む多くの言語の文字や記号は、UTF-8エンコーディングで適切にエンコードされます。
2. 互換性:
UTF-8エンコーディングは、ASCII文字(英数字および一部の特殊文字)に関しては互換性があります。
つまり、ASCIIテキストはそのままUTF-8エンコーディングとして解釈されます。
これにより、英語のテキストをUTF-8エンコーディングで保存しても問題ありません。
3. インターネットの標準:
インターネットにおいては、UTF-8エンコーディングが広く採用されています。
ウェブページやメールなど、インターネット上でのテキストコミュニケーションでは、UTF-8エンコーディングが標準的なエンコーディング方式として使用されることが多いです。
したがって、日本語や英語を含む多言語のテキストを取り扱う場合、通常はUTF-8エンコーディングを使用することが適切です。
UTF-8エンコーディングは、異なる言語のテキストを効果的にエンコードし、データの互換性と広範なサポートを提供します。
UnicodeとUTF-8の関係
UnicodeとUTF-8は、異なるものですが、密接な関係があります。
Unicode(ユニコード)は、さまざまな言語の文字を含む広範な文字セットです。
Unicodeは、各文字に固有の識別子であるコードポイントを割り当てます。
これにより、異なる言語や記号を一貫して表現することができます。
UTF-8(Unicode Transformation Format-8)は、Unicode文字をバイト列にエンコードするためのエンコーディング方式の一つです。
UTF-8は、異なる文字に対して可変長のバイト表現を使用します。
ASCII文字は1バイトで表現され、非ASCII文字は2バイト以上のバイト列で表現されます。
UTF-8は、Unicodeのコードポイントをバイト表現に変換する方法を定義しています。
UnicodeとUTF-8の関係は次のようになります:
- Unicodeは、文字セットの標準を定義し、各文字に一意なコードポイントを割り当てます。
Unicodeは、異なる言語や記号を包括的にカバーするための基盤となるものです。
- UTF-8は、Unicodeのコードポイントをバイト列にエンコードするためのエンコーディング方式です。
UTF-8は、Unicode文字を効率的かつ互換性のある形式で表現するための標準的な方法です。
つまり、Unicodeは文字セットを定義し、UTF-8はUnicodeのコードポイントを実際のバイト表現に変換するための方式です。
UTF-8は、Unicodeの文字をバイト列としてエンコードするために広く使用される方式であり、多言語のテキスト表現に広く採用されています。
⑤他の言語で音声変換を行いたい場合
日本語の場合、
tts = gTTS(text=text, lang="ja")
となる部分について補足します。
"gTTS"(Google Text-to-Speech)ライブラリでは、異なる言語の音声に変換するために、言語コードを指定する必要があります。
主要な国際公用語には、一意の言語コードがあります。
以下にいくつかの一般的な言語コードと対応する言語を示します:
- 英語: "en"
- スペイン語: "es"
- フランス語: "fr"
- ドイツ語: "de"
- イタリア語: "it"
- 中国語(簡体字): "zh-cn"
- 中国語(繁体字): "zh-tw"
- 日本語: "ja"
- 韓国語: "ko"
他の言語については、言語コードを調べる必要があります。
公式の言語コード表やドキュメントを参照することで、対応する言語コードを見つけることができます。
また、テキストファイルは通常、UTF-8エンコーディングで保存することが推奨されます。
UTF-8は、ほぼすべての言語の文字を正確にエンコードできるため、広くサポートされています。
他のエンコーディングも存在しますが、多言語のテキストを扱う場合にはUTF-8が最も一般的で適切な選択です。
したがって、他の言語においても適切な言語コードを使用し、テキストファイルをUTF-8エンコーディングで保存することが推奨されます。
ただし、特定の要件や制約によっては、他のエンコーディングが必要な場合もあります。
その場合は、テキストファイルのエンコーディングに関する要件や指示に従う必要があります。