学習アドバイザーの花丸たすくが、お悩みに寄り添うコーナーです(※随時更新)。
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受験勉強
Q. 試験が近いのに「自信」がもてない
A.土壇場の時こそ、自分を一番信じ抜いてください。
目の前の成績がよくないとか、そういうのに惑わされないで。
振り返ってもみてください。
長いこと頑張ってきたじゃないですか。辛抱強く。
それ自体、自分に誠実な生き方をしてきた証です。
自分は自分以上ではないかもしれないけど、
自分以下では
絶対ない!!
他の人からどう見られようともです。
これがぼくの信条です。 ぼくはそう決めて、きょうまでやってきました。
もっと言えば、この思いは「勝負の前」もそうですが、「うまくいかなかったとき」や「もう一度立ち上がるべきとき」にも、そう言い聞かせて進んできました。
Q. 模試の志望校判定がよくない
A.総合模試の結果は、
成績が良ければ「精神安定剤」にすればいいです。
成績が悪ければ「雑音にすぎない」とみましょう
ただし単に無視するということではありません。
間違ったところや覚え直した方がいいと思う内容は、新しい知識を吸収するチャンスとして別に書き出し、覚えなおしましょう。
学力の穴は埋める。これは勉強の原則です。
その上でお伝えしたいことは、
一般的な「全国統一模試」での偏差値は、基礎学力の達成度をみるのにはいいですが、それが必要になるのも高3の秋ぐらいまでです。
個別の大学の傾向を無視したものだからです。
本当の意味で合否判定や本番試験の対策をするのには、アテにならなりません。
その理由は明確です。
ぼくは「試験の本質」について、よく言うのですが、
試験に合格するのは、頭の良い人ではありません。
「その日の答案用紙に、求められた答えが書けた人」なのです。
この違いが、本当に大事なんです。
この違いをよくよく見極めて、対策するところに試験の本質があります。
合格するためには、当日の試験にだけ成功すればいいわけですから。
模試で何回A判定をとろうが、当日だけコケてしまえば、それでゲームオーバーなのです。
成績がいいことをどこか鼻にかけて、調子に乗っていた人が、一発で吹っ飛ぶ瞬間でもあります。
ぼくは、現役学生の頃はE判定をよく取りました。
その度に「最後に勝てばいい」「雑音に過ぎない」と、自分に何度も何度も、言い聞かせてきました。
試験の本質をしっかり意識して、目先に一喜一憂せず、進んでいきましょう。
余談ですが、ある大手予備校が「E判定(合格率20%以下)」を出す割合は、志願者の「6割」です。
過半数の志望者がE判定をくらうしくみです。5等分しているわけではないのです。
だからこそE判定を抜けた時、仮にそれがD判定(合格率20%~40%)だったとしても、
実はひと山超えたところにいるわけです。
しかしここで油断すれば「敗北」しかありません。
だからこそ「あともう一息だ」と自分に言い聞かせて、全力で挑戦していきましょう。
Q. 覚えたことをすぐ忘れちゃう
A.実は「よく忘れる」からといって、
「オレ、勉強できねーわ」 と思う必要はまったくないんです。
「忘れる」=「勉強ができない」 ではないんです
覚えたことをすぐ忘れちゃううという悩み、わかります。
学生時代だけじゃなく、社会に出て「学び直し」をする時も実は、同じことで悩みます。
覚えても覚えても、忘れてしまうことがつらいと感じるときがあります。
でも本当にそういうものなんですよ。
人間は忘れる動物なんです。
だから細かいことなど、忘れて当然。
「 あれ? さっき食べた昼飯、何だったっけ?」 それで普通なんです。
飯など人に説明するために食べてるわけではありませんから。
その上で、エッセンスを一つお伝えします。
勉強で「知識の定着率」を上げるポイントは、
復習の「タイミング」と「回数」
これに尽きます
なぜそう言えるのかは、ここに書きましたので、ぜひ見てみてください(3回シリーズです)。
Q. 勉強のやる気が起きない
A.何かをやる前はおっくうな気持ちになるもの。
でもとりあえずやり始めると、だんだんと作業に集中できるものなんです。
これは「作業興奮」という効果によるものです
作業を行うことで筋肉を動かすことになり、脳細胞が活性化するんですって。
脳の中で、アセチルコリンという神経伝達物質が分泌されるのです。
こういう、人間の生理を使って、うまく自分を生かすこともコツですね。
Q.帰宅後の時間がうまく使えない
A.平日は自動的に動くことも大事です。
「ルール」で動く。時間が来たら、寝る。
でないと結局、翌日が体調よくなくなって使いきれなくなるんですよね。
ルーティーンをこなすのも、ひとつのマネジメント力です
「帰宅後の時間がうまく使えない」という悩み、そうなんです、みんな一緒なんです。
忙しくて遅くに帰ってきたときは、「もっと早く帰れたら、ちゃんとできるのに」と思うですが、
いざ夜7時くらいに帰ってくると、ついついテレビを見たり、スマホをいじってたらあっという間に時間が過ぎて、寝る時間。
なんか後悔しちゃうんですよね。「明日こそは、やるぞ」って。
でも結局、できないんです。
身体が流れを覚えちゃっているんですね。
本能的に居心地がいいんでしょうね。背徳感を感じつつ、夜中にラーメン食べるときと同じように。
そうなりやすいパターンは決まっていて、この2つの条件が合わさった時に起こります。
①「大事なことなので、やらないといけない」⇐押し迫った義務感あり
②「でも正直、気が進まない」⇐重荷に感じるストレスあり
悪い意味で、鉄板パターンです。
②については、内容がむつかしい、やり遂げるのにエネルギーを使う、苦手、面倒、気分が乗らないなど、さまざま理由はありますね。
ぼくの場合だと、「ブログを書きたい」って気持ちと、「ちょっと面倒だな」って気持ちとあって。
そこに「資格も取りたい」というのが重なり、その勉強もどっかでしなきゃ、と。
いろいろやらなきゃいけことがかぶり出すと、結局、どれもやらずにネットサーフィンし出したり、違うことばっかりやっちゃうんですよね。
その日の気分だけを頼りにして計画性がないと、何もできなくなる日が増えてしまいます。
この流れをどうにかしたいわけです、前に進むために。
そんなときは、家での残り時間に応じた計画を作ってみましょう。
たとえば4時間、3時間、2時間、1時間のパターンなど。
その時に何するかをあらかじめ決めて、自分をシステム化してしまうのです。
仮にきょうは4時間るという日だったとしても、ちょっと疲れている日は、2時間のパターンで行こう、みたいにやれます。
そこは自由です。最後の1時間は、酒飲みたいとか。
あとコツとして、残り時間が多い場合よりも、短い場合をしっかりと作りましょう。
時間がない分、やすべきことが明確になっているかどうかが、時間を使い切れるかどうかが決まるからです。
時間がないときの計画は、ホシは1つにしぼること。
確認作業や、毎日、しなきゃいけないルーティーンだけを明確にしておくとよいでしょう。
Q.気が散って勉強が進まない
A.勉強以外にすることがない環境に我が身を置いてください
物事をうまくやるには「優先順位」が大事ですよね。
「勉強を頑張りたい」と思っている人は、勉強の優先順位を1番とか、2番とかで考えているはず。
ところがうまくいかない。なぜでしょうか。
実は優先順位には、2種類あります。
- 理想の優先順位(頭では「そうしたい」と思っているもの)
- 実際の優先順位(本音の気持ち。ついついそうなるやつ)
うまくいかないのは、「実際の優先順位」が「理想の優先順位」に追いつかないから。
勉強は、受験生も資格取得を目指す社会人も「優先順位1位」なんていう人が多い。
でも、なかなかそれができないのは、
あなたの中で、勉強の「実際の優先順位が低いから」
SNS、ネットサーフィン、マンガ、趣味、食事、風呂、睡眠、・・・その下に勉強なんていうのが、あなたの順位になっていませんか。
人によっては、子育ての世話、会社同僚との飲みなどもあり、どんどん勉強が遠くなっていきます。
ここを解決するために、ぼくが昔からやっていること。
勉強以外にすることがない環境に我が身を置くこと
シンプルですが、これしかありません。
「実際の優先順位」の上位を取り除き、勉強の順位が強制的に上がるようにするのです。
具体的には予備校の自習室、図書館、カフェなど。
会社員なら、駅前に有料の自習室が増えてきています。
追い込みをかけるために、背に腹は代えられないという対応です。
そうなって、初めて勉強と向き合えるようになります。
あとは、その環境に慣れること。知っている人がほとんどいない環境がベストです。
その上で心掛けること。
- スマホを衝動的に開かないこと
⇒自習室にいても結局、1時間を全部ムダにします。 - 友人とベラベラしゃべらないこと
⇒すぐに勉強が遠ざかります。そもそも友人と行かない!
一度、やってみてください。
Q.共通テストに失敗した
A.まずは共通テスト、ご苦労さま。
丸2日間、辛抱してよく頑張ったよね!
それだけでもすごいです!
まず言えることは、少々、点が悪くても、2次試験対策の過去問解きを1カ月、フルパワーで続ければ、合格率を上げられるからね。
40代のぼくにはもうできないことですが(できなくもないけど、すごくしんどい)、10代の最後は、知力、体力が人生のピークに達する時です。
そのメリットを有効活用しない手はないです!
そしてその爆発力は、本当に未知数です!!
ずっとE判定だった人が、最終的に逆転合格するときの、一足飛びの飛躍は、この時期に起きているんです。
若さのポテンシャルって、すごいですよ。自分が思っている以上に。
これまで積み上げてきたことが、横断的につながり、一気に学力を引き上げる「ブレークスルー」が起きる大事な時期こそが、この1~2月です。
大学受験についていえば、1カ月、「過去問」を解きまくると、その勢いで劇的かつ一時的に得点力を120%までもっていけます(ここポイント!)
だから受験だけは、自分を信じて、誠実にやりぬくことが大事です。
さらにいえば、その自分に誠実な姿勢は、社会人になっても人柄として残ります。
ここが社会で、人として「信用」を築く財産にもなります。
そして「自分はやり抜いた」という経験が、将来つらいときに思い起こし、自らを励ます原点にもなります。
その意味で、結論をいいます。
試験後、勝っても負けても「一切悔いがない」と言い切れるように、それだけの限界突破を懸けて全身全霊で勉強し切ってください
そうすれば、たとえ共通テストの足切りで第2希望に出願しようとも、また第1志望を受けて望まぬ結果になろうとも、その先でその悔しさを違う形で補って勝利していけますから。
それは受験を通して、自らの戦いで人間の軸を作ったからです。
目の前ではつらい経験だったとしても、やり抜くことができる人は、必ずそのつらい思いを「人格の奥行き」に転換していくことができます。
一方、燃焼しきれない人は、悪い意味であきらめがつかず、目先の事象にもこだわるなどして、先に進むこともできなくなります。
燃焼し切っていないから、常に心が迷い、踏ん切りがつかなくなるのです。
だから今はとにかく「完全燃焼」だけを、心にとどめて頑張り、やり抜いてください。