「勉強」の決め手は「睡眠」
この記事はこんな人に読んでほしいです。
- 睡眠時間を削りながら、無理して勉強している受験生
- 寝たいけど、勉強もしたいと悩む受験生・社会人
- 資格勉強や学び直しに励む社会人
「毎日がチャンス」これを逃す手はない!
こんにちは。花丸たすく(@hanamarutask)です。
前回は睡眠を確保する大切さをお伝えしました。
今回は「睡眠」が「学力アップ」につながるポイントについて深堀します。
具体的なコツについても触れていきます。
難しい本を読んでると、眠くなるんだよね
それは実はOK。
むしろ寝ちゃうことで、
脳内でバラバラだった情報群が整理されるんだ
人間の頭って、すごいんだね
でも一ぺんにはならないよ。
日々少しづつ、新しい情報も加わる中で、理解の糸がつながっていくんだ。
最初難しかったことが、少しずつ易しくなってくるんだ
なるほど
皆さん学生時代に、こんな経験をした覚えはないですか。
難しい本を読んでいて、がんばって読んではみたものの、しんどくなって途中であきらめる。
あるいは、なんとなく理解できたようでできないような、モヤっとしたものを残したまま「疲れたから、今日は寝よう」。
ところがです。
その日は寝ただけなのですが、数日後、スッと理解できるようになっていたり、あるいは「とっつきやすい感触」が出てきて、しんどくても最後までやりきれたり、単元を読了することができたり、と。
これはなぜでしょうか。
一つには、前回もちょこっと触れた「レミニセンス現象」が影響しているとされます。
学習した内容が時間が経つことで、より理解が深まるという現象のことです。
実は睡眠時に、頭の中では解析が続いているのです。
「寝ている時」というのがポイントです。
起きているときにインプットしたことや理解が半分で終わったことが、寝ているときに頭の中で徐々に整理されていきます。
だから毎日勉強をして頭に入ってきた新しい知識もあわせて、睡眠中に毎日毎日、少しずつ情報群が整理されていくことで、理解できる素地が徐々に作られてくるのです。
その結果「あ、そういうことか!」と、飛躍的に解決までしてしまうこともあります。
そこまでいかない場合でも、「理解できる素地ができあがる」ところに落ち着くこともあります。
後者の場合は後日、勉強をし直して仕上げを行う必要があります(ほとんどはこっちのパターンです)。
かつて習得しきれなかった事柄だったにもかかわらず、
自分の努力をもう一度追加することで、情報の理解・整理が追いつくようになるのです。
現実には1回では理解・習得ができず、2回目、3回目と重ねることでようやくクリアできることもあります。
言われてみれば、そーかも
これに気づいたから、勉強を続けてこられたんだ。
「そのうち、とっつきやすくなる時が来るはず。
その時にやろう」とね。
でなければ、
「わかんなーい」「もうやーめた」だっただろうね
ただし、すべてがそうなるわけではありません。
その辺がある意味、人間らしさなのかもしれません。
全く理解できなかったことというのは、いわばクリアすべき階段が多すぎたり高すぎるからそうなるので、すぐに理解可能な状況をつくれるわけではありません。
しかしながら、
「自分の中には、こういうリズムがあるなぁ」ということを、なんとなくでも感じているか・いないかで、勉強を有利に進められる度合いが変わってきます。
寝るとこの生理現象が起きやすいことを知っていて、意識して使う人とそうでない人で差が出てきます
ある研究調査によれば、進学校の生徒のほうが、そうでない学生よりも1時間多く寝ている、というデータもあるようです。
勉強と向き合う時間が一般校より長い進学校の生徒のほうが、寝ることがいかに重要かを体感的にわかっているのでしょう。
たまたま長く寝ているわけではないのです。
これは社会人も同じです。
ビジネスの課題や研究の難題と向き合い、煮詰まったときに睡眠をとることで、解決の糸口が見えてきたりすることがあります。
多くの企業経営者が、休憩時間や睡眠時間をうまく取っていることには、意味があるのです。
そもそも「寝る」って、毎日繰り返すことですからね。
毎日チャンスがくるのです!
すごーい。
これから勉強のかわりに、ひたすら寝よっと
あ、でも「インプット」がなかったら、
「ただ寝てるだけ」だから、意味ないよ。
樽があっても、ワインを入れなければ、熟成させようがないからね
世の勉強法には注意! 自分に合わないものはすべて「ムダ」
「レミニセンス現象」を学説から説明しだすと、説明のための説明が増えてしまいます。
「ワード=ホブランド効果」や「バラード=ウィリアムズ効果」なども、
すべて”Google先生”にきけばわかる話です。
なのでここでは(ブログ全体もそうですが)、
ぼくの「体感」に基づいてお伝えしています。
「どういう理屈なのか」よりも、「どう活用してきたのか」のほうですね。
これが最も現実的でわかりやすく、皆さんにとって再現性があるからです。
それと「何時間勉強したら、何時間寝る」みたいに、型にはめようとするとうまくいきません。
人間は機械じゃないですからね。
結局習慣化できずに終わるのがオチですからご注意ください。
さらに余談になりますが、どうしてもお伝えしておきたいことがあるので、ここでお時間をください。
世間にはいろいろな「勉強法」があふれています。
「〇〇大学100人が実践する方法」
「〇〇大生が認めた究極の勉強法」
この手のやつですね。
もちろんそれらを否定するつもりはありませんが、
その中で自分が取り入れるのは、本当に2つか3つぐらいがちょうどよいです。
いくつも覚えたり、知ってみたところで、実践できないですから。身体は1つなので。
それに社会人の方であれば、今さら東大を目指すわけでもなく、目の前のビジネス課題を解決したいわけです。
受験生であれば「それをマネしなければ受からない」わけでもありません。
もっとはっきり言えば、
それが東大生にとって有効なやり方だったとしても、
実践するのは「あなた」であり、「わたし」ですからね。
ぼくも常にそれを意識して、そうした勉強法を見分けています。
すると参考になるのは、ごくわずか。
でも時々、いいものもある、という具合に落ち着きます。
その結果、よい意味で迷いがなくなり、取り入れるべきものが絞れます。
自分にとっての勉強法を見つけるうえで、この価値基準を一度、参考にしてみてください。
自分に合ったスタイルを築くことこそ「最強の勉強法」
そもそも人間は一人一人、身長や体重も違えば、食べ物の好みから朝型・夜型などの体質、性格や価値観にいたるまで、とことん違うんです。
なのに勉強法だけ、万人に当てはまるなどということは、あり得ません。
ちょっと冷静になれば、わかることです。
大きい声で言えませんが、
勉強法について「東大」と書くのは、そう書けば文句を言ってこないだろうという、編集側の都合であり、
「どうだ、すごいだろう」という「黄門様の印ろう」のようなものです。
それを真に受けて、「あー、ぼくにはこんなやり方、できないなぁ。やっぱ東大生すごいなー」などと思う必要は、まったくないのです。
何となく自分が劣っているような感覚になり、心がザワザワするようなこと自体、時間のムダです。
「単にあなたに合ったやり方ではない」というだけです、真実は。
もしかしたらコンプレックスなどがあって、それでも迷ってしまう方もおられるかもしれませんが、
「あなた」にとってフィットし、価値を生む方法でなければ、
思い切って捨ててしまって構いません。
「自分に合ったスタイルを築くこと」こそが、最強の勉強法なのです。
勉強法もさることながら、「自分自身に生き抜く強さ」をいかに作っていくか。
こちらのほうが人生を勝ち抜くうえで、はるかに重要であることを忘れてはなりません
これは社会にも、受験生にもあてはまります。
才能も大事ですが、それを使う人間の側に「正しい自信」がなければ、開けられる扉でさえ開けなくなってしまうからです。
ぼくがいくら「憧れの誰か」になろうとしても、「ぼくはぼく」。
ぼくの人生をよくしようと思ったら、ぼく自身が自らに誇りをもって、生き抜いていく以外にないのです。
その意味で、
本当の勝負どころは、
どこまでも「自分自身に生き抜く強さ」を作っていける勉強を追求し、
人間形成をしていけるかどうか
にあります。
そして、そのカギこそ「学び直し」なのです。
中でも重要なのは、社会人の「学び直し」です
少し長くなってきましたので、今回はここまでにさせていただきます。
次回第3回は、このシリーズの最終回です。
大事なポイントはすべて出していきます。お楽しみに。
次回はこちらから
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ぜひご覧ください。
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