勉強法

【ノウハウ】寝るだけで頭がよくなるって本当?①

2022-01-19

自動的に頭がよくなる、誰もができる究極の勉強法

この記事はこんな人に読んでほしいです。 

  • 睡眠時間を削りながら、無理して勉強している受験生
  • 寝たいけど、勉強もしたいと悩む受験生・社会人
  • 資格取得や学び直しに励む社会人

  

誰もがすぐできる、隠れたノウハウ

こんにちは。花丸たすく(@hanamarutask)です。

皆さん、勉強はよくインプットのあと、アウトプットが大事と言われます。

その通りなのですが、学力を向上させるために、もっと基本的かつ大事なことを一つ忘れています。

 

え? なに!?

あかり
たすく

それは「寝ること」です!

寝る!?

あかり
たすく

そう。グースカ・ピー zzzです。
人間は、実は勉強をすると、
寝ている間に脳内で、
情報の整理がされるしくみに
なっているのです。

ほうほう

あかり
たすく

「レミニセンス効果」って言うんだ。
後に知ったことだけど


数日たつと、以前わからなかったところが読みやすくなったり、理解しやすくなるなど、状況が改善されるのです。

言われてみれば思い当たる人も多いのではないでしょうか。

今回は「これを使わない手はない」というお話です。

学び直しや挑戦の万般に通じる、睡眠との付き合い方です。

誰もがすぐできる、隠れたノウハウを取り上げます。
  

へー、そうなんだ

あかり
たすく

これホントだよ。
ぼくは受験生の時から、ずっとこれを意識してきたんだ。今もそうだよ

  

睡眠不足になって勉強する人が勝つのか


学生時代、成績のよい人から「けっこう寝てるよ」とか言われると、

「またまた~。ホントは陰でガリ勉こいてるくせに、うまいこと周りを油断させて・・」などと、思ったりしませんでしたか?

ゼロではないけど・・

あかり
たすく

ぼくは常に思っていました!

・・・

あかり

では実際のところ、どうなんでしょうか。

ぼくは京大に入った後、周りの友人に片っ端から聞いたことがあります。

もちろん睡眠を切り詰めて勉強にあててきたという人は、おりました。

でも思った以上に少なかったのを覚えています。

ぼくは地方都市にある、公立の「自称進学校」出身ですが、

京大に来る人は、全国を代表する超難関私立や超名門高校の出身者が多いですからね。

その人たちは短い人で6時間半から7時間。7時間半、8時間の人も同じぐらいおりました。

9時間という人もいました。

8時間以上寝ていた人たちに聞いたら、「自分は寝ないとやっていけないから、気にせず寝てたよ」とか「睡眠時間だけは死守した」と言う人が多く、「やっぱりそれでいいんだ」と思ったものです。

でも受験ドラマなんかだと、必勝ハチマキを締めて、机には栄養ドリンクがズラッとあって。

ひどいのになるとローソクを立てて、眠くなると手のひらにローソクを垂らし「あちち」ってなって目を覚ますとか、盛りすぎです。
 

ドラマの、やりすぎ演出だよね

あかり
たすく

僕の友人に一人、ガチで実践していて、笑えないのがいたけど・・


短眠は、学校の定期テストで1回やるだけならともかく、1年、2年と続けたら、身体が必ずおかしくなります。

体質的にムリな人は、ムリですから。

生理現象に逆らってロクなことないです、本当に。

体が発するシグナルを無視し続けると、思考力も免疫力も落ちて、心身ともに病気になります。


ムリしたあげくカゼでも引いたり、ベストコンディションが作れない日々を何度も送っていたら、トータルでは損ですからね。
 

そりゃそうだよね

あかり

  

自分を知り、自分に生きよ


ぼくが浪人時代、予備校で仲が良かった友人は、一日4時間睡眠と決めて、毎日16時間ほど勉強していました。

もともと落ちこぼれからはい上がっていく身だったぼくは、「間違いなくこの人は受かる」と思っていたし、「落ちるとすれば自分のほうだ。自分も見習わなきゃ」と思ったものでした。

しかし現実の結果として、ぼくは京大に合格し、彼は落ちました。

浪人して予備校に入った時、彼のほうが予備校内での成績はよかったんですよ。

でも夏を過ぎ、秋、冬となるにしたがってぼくの成績が、伸びていきました。

頭の中でいろんな理解がつながっていったんです。

睡眠をちゃんととっていたことで「いつも頭がさえていた」というのも、今思えば外せない陰のポイントでした。
 

たすく

まさに「適切な復習」と「学び直し」の効果が出たよ

それも聞きたいわね

あかり
たすく

そのポイントは別の記事で扱っているよ

    

ちなみにぼくは、一日8時間の睡眠をとるようにし、マイペースを崩さないように心掛けました。

「人は人。自分は自分」と割り切るようにしていました


「学力を向上させること」が第一の目的なのに、

その源泉となる「理解力」や「記憶力」が落ちて、

身体も疲労感でいっぱいになってしまうのは、本末転倒ですからね。
 

それで結果が出ないなら、仕方がないと決めていました

 
時にはそういう覚悟も必要です。

だってどんなに頑張ったって、自分には100メートルを9秒台で走ることはできないのですから。

「自らの限界の殻を破る」ということと、「自分の、人間としての限界」が分別できないというのは、違いますからね。
 

そりゃそうだね

あかり

  

自分の体質に合った勉強スタイルを確立する


なにせぼくは、睡眠をとらないとダメな子なんです。

物覚えが極端に悪くなり、理解も格段に落ちます。

そしてそのうち目が上向いて、充血した目元にはクマ。

口からよだれが出て・・。
 

君はバケモノか

あかり


冗談はさておき、まぁ授業聞いていると眠気に耐えられず、寝ちゃうんですよね。

休みの日は「自分へのご褒美」だと勝手に決めこんで、12時間睡眠とか、よくやってましたから。

だから7時間切ると、次の日、調子悪いんです。

6時間半だと最悪です。

正直、今でも前日の睡眠時間が6時間半を切ると、一日、だるくてスペックが落ちます。


ただし明石家さんまさんや武井壮さんのように、体質的に「ショート・スリーパー」の人はいます。

短眠体質は、持って生まれた一つの素質なんでしょうね。

そういうタイプの人は、そのメリットを生かしたスタイルを築けばいいことです。

勉強時間と睡眠時間の関係とかで、悩むこともないでしょう。

でもそれができる人は、「恵まれたマイノリティ(少数派)」です。


多くの人は、「自分だけ睡眠時間が削れない」「もっとうまく生きたいのに」と思っているわけです。

でも体質を無視して睡眠時間を削ると、能力低下を招き、身体の不調のもとになるから悩むのです。

最近は「睡眠負債」というとらえ方もあります(今回は扱いません)。
 

睡眠を短くすることが、必ずしも得じゃないんだね

あかり
たすく

そう。ただ年を取ると短くなっていくよ。
寝れなくなる、というか。
ぼくは今7時間半かな

 
念のための補足ですが、何かが影響して前日にうまく寝れないときがあります。

「睡眠不足なのではないか」とよく心配する人がいますが、1日だけなら心配いりませんし、気にする必要はありません。

これは医学的にも言われていることです。

次の日によく眠れたら、解消するだけのことです。

もし朝方まで寝れない日が1週間とか続くようでしたら、不眠の兆候かもしれませんので一度、病院で診てもらうことをお勧めします。
 
 

短眠生活ができない自分の勝負法

いろいろ試行錯誤をして、この浪人時代に僕が確立し、心掛けたこと。

それは、睡眠時間を8時間として、一日は残り16時間なので、

一日を24時間でみるのではなく、睡眠時間は最初に確保して、残り16時間の「起きている時間」の勝負である、と。

すなわち、
 

朝、起きた瞬間から、夜、寝るまでが勝負。

朝、目を開けて、夜、目を閉じるまでの、

この16時間をいかにムダなく質を高め、濃密な時間にしていけるか。

勝負は、ここにある

 
ぼくはこれを信条に、生活リズムを作っていきました。

むしろ「しっかり寝てる人でも、勝てることを証明するんだ」と、強気ですらありました。

勉強時間は平日なら予備校8時間+自習4時間。

休日は8~11時間くらい。

どうしても気が乗らないときは4~6時間。
 
ご飯の時間や風呂の時間は、あえてせせこましくせず、リラックスしました。

スーパー銭湯などにもよく行きました。

その時は、風呂と休憩を交互にして、リフレッシュに2時間ぐらいかけました。

人間は機械じゃないので、一日中、集中を続けることは不可能です。

なので緩急のリズムを作ることは、大切です。



あとは予備校への移動時間などで、過ぎていきました(移動時間も読書・復習にあてました)。

 
ぼくは、もともとテキトーなところがあって、生活リズムもまちまちになりやすいのですが、

このときにあらためて気づいたことは、
 

能力を発揮するには「規則正しい生活」を送るに越したことなない


ということです。

これは受験勉強や資格取得に向けた生活を送るときに、重要なポイントになります。


よく「朝は脳の疲れがなく、最も勉強が進む時間帯」と言われます。

皆さんもこれは、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ぼくはこの点について「半分は正しい」が正解であると思っています。

なぜならこれは、「ベストコンディション」が前提なのです。

規則正しい生活をしていないと、朝は単に調子が悪く、気がついたら昼になってしまうからです。

頭がさえるどころか、超低調モードです。

前日に夜更かしすれば、朝10時、11時起きとなり、そもそも「朝はありません」。

規則正しい生活をしないと、朝はすべて「チャンス・ロス(機会損失)」に変わるのです。

繰り返しになりますが、

「規則正しい生活」を送ることは、能力を発揮するための大前提なのです

  

その上で確認しておきたいことは、朝型、夜型といっても突きつめれば「人により切り」です。

体質は本当に人それぞれなのですから。

もっと本質的にいえば、「集中できる状態をいかにつくるか」ということが、より重要です。

あなたにとって「集中できる時間が一番作れるリズムが何なのか」を追求することです。

ただ医学的には、夜10〜11時、遅くとも12時までに寝るほうが圧倒的に睡眠の質がよく、コスパがいいことがわかっています。

すると「朝型」「夜型」だけでなく、第3の選択肢である、朝と夜に1時間ずつくらい集中できる「両構え」に落ち着くこともあるでしょう。

ぼくのスタイルはこれまで朝型、夜型どちらもやってきましたが、今は朝早すぎず、夜遅すぎずの「両構え」に落ち着いています。

 
  
それと余談ですが、

睡眠時間の確保を最優先してきたぼくも、大学時代と20代の時と2度、やっぱり「時間がほしい」ということで、

「短眠」に関する実践本を買って理論を学び、一時期、試したことがあります。

でもダメでした。もって数日でしたね、どうやっても。

正直、これ続けると、身体もメンタルもシグナルが出まくって、寿命が短くなる予感しかしなかったです・・(笑)

なのでやはり、ぼくの体質には合わないんでしょうね。

まあ、それがわかっただけでも得でした。

  
  

まとめ


話を戻し、ぼくは受験時代、8時間睡眠が必要な体質だったので、

「勉強時間を考えた時に、睡眠とどう向き合うべきか」

「勉強と睡眠の関係は、何が正解なのか」を見つけられるかどうかは大問題でした。

普通に考えれば受験は、勉強時間をより多く確保できた人のほうが、有利に決まっているわけですから。


学生時代の期末テストのように、一発モノの試験なら「一夜漬け」もアリですが、

受験勉強はフルマラソンですからね。

なのに、その距離を100メートル走と同じ全力疾走したらどうなるか。

そんなことは語るまでもありません。

万に一つも成功はありません。

与えられた枠組みや条件を無視すると、勝負をまっとうできなくなります。

勝負になっていないものは、単なる暴走であり、暴挙でしかないのです。
  

精神科医で作家の樺沢紫苑氏は、いろいろな研究結果をもとに次のように主張しています。
 

  • 6時間睡眠を10日間続けると、24時間徹夜したのと同程度の認知機能になる
  • 6時間睡眠を14日間続けると、48時間徹夜したのと同程度の認知機能になる
  • このレベルを言い換えると、日本酒1~2合を飲んだ時の「酔っ払い状態」での認知機能に相当する

 参考:『ブレインメンタル強化大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)
 
 
たしかにこれでは勉強どころではありませんよね。

シンプルにいえば、ほぼ一日、だるくてあくびも出て、ほとんど集中できない、ということです。

今日の1、2時間の勉強時間欲しさに、明日一日をダメにする、というやり方は決して賢明とはいえません。

しかし受験など人生の大勝負がかかり、気持ちの余裕がない中だと、なかなか自分ではわからないものです。

なので今回、あえて取り上げさせていただきました。

これは、当時の自分に「寝てもいいんだよ」と、伝えたかったことでもあります。

「うまく寝ることが大事」とも、アドバイスするでしょう。

ちなみに「世界一の富豪」とされるアマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス氏が、一日8時間睡眠を守っていることは有名です。

いま直面している状況をとらえ直し、頭を整理するのに必要なのが、睡眠なのです。

さて次回「寝るだけで頭がよくなるって本当?②」では、

ぼくの経験をもとに、「勉強」と「寝る」ことをうまく「学力アップ」につなげる一番のポイントを具体的にお伝えします。

勉強せずにいくら寝ても、それはただ寝てるだけですから。

ぜひポイントを押さえていきましょう。

本日はここまでです。ありがとうございました。

次回はこちらから
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花丸たすく

▸高度情報処理技術者(ITストラテジスト)
▸データアナリスト、ラーニング・アドバイザー
▸「学び直し」に挑戦する社会人を応援
▸落ちこぼれ→京大→教育関連企業→現在
▸「学び直し」から得た「気づき」こそ成長の源泉、現実を変える力
▸武器になる「学び直し」のキホン
▸資格取得・大学受験のエッセンス
▸「勉強マインド」作りへ、自分のノウハウを全部公開

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