仕事あるある

【人間図鑑】vol.5|"それ、気に入られ枠だよ、出世王子くん"──実力以上の自信で“正義の側”に立ち、凡庸を従えて王様気取り

2025-05-16

「気に入られ力」一本勝負──偉くなることにフルコミットの単細胞

あなたの職場にも、いませんか?

  • “先輩の懐”に入り込む才能だけで出世
  • 出世しただけで“自分は正しい”という空気を出し、いちいちマウントをかけてくる
  • 情報を握って、下には偉そう、上には笑顔でコミュニケーション

  
……「それ、気に入られ枠だよ、出世王子くん」かもしれません。
 

どんな人か(定義)

  • 出世のルートは“能力”ではなく、“気に入られ力”。
    論理や成果での評価ではなく、先輩や上層部にどれだけ可愛がられるかが命綱。
    にもかかわらず、いざポストを得ると、「自分は評価された特別な存在」だと本気で信じ込み、態度だけが肥大化していく。
  • その結果――
    情報を囲い、都合のいい部下を並べ、逆らわない凡庸だけで“身内帝国”を築く王様気取りの姿が現れる。
     

タイプ分析:ごますり昇進型 × 権威寄生型 × 自尊過剰リーダー願望

典型行動あるある

  • 上層部の意向を「俺の考え」として話し出す(でも深掘りには答えられない)
  • 「これは現場に通じる話なんだよ」と、“現場代表ぶる”マウント
  • 議論の論点や課題の本質を理解できていなくても、「それって結局、徹底すればいいんじゃないですか」と精神論に逃げる
  • 理解できない案に「それってなんか複雑すぎじゃない?」と知性に嫉妬交じりの拒絶反応
  • あなたの指摘にイラッとすると「理屈っぽいな」「空気悪くなるやん」と圧をかけてくる
  • 自分の腹心を昇格させ、「忠誠≒優秀」としてチームを築く
  • 自分より賢い人を避け、従順な人材ばかりでポストを埋め尽くす
  • 批判されたくない場面では「社長の方針にも沿ってると思う」と盾を持ち出す
  • 権限を使って社内の情報を独占・操作、意思決定を“俺が握る”構造に
たすく

まさに、
現場が感じている“違和感の連打“ですね

なぜこうなったか(背景構造)

項目内容
自己評価ポスト=実力だと本気で信じており、疑ったことがない
出世ルート×能力
→ ○「先輩への適応力」(可愛がられ戦略)
メタ認知能力極めて低い。自分の限界を悟るどころか、賢いと思いこむ謎の自信
支配手法情報の囲い込み×人事の凡庸化=支配維持
防衛メカニズム知性に対する劣等感を“態度”で補い、攻撃的に
組織適性権力構造に忠実で、飼われてるうちは機能するが、変革には極めて不向き

あなたのイライラポイント

  • 「なんであのレベルであんなに偉そうなん?」という謎マウント
  • 「こいつ、分かってないのに上の意見を代弁してるな」がありありと見える
  • 抽象度の高い議論やメタな視点になると、急に不機嫌・感情論に逃げる
  • 現場から提案した内容を“あたかも自分の成果”として横取りされる不快感
  • 気づけば彼の回りに、同じような従順な「だけ」の凡庸なシンパばかり
  • 下手に出ると「お前は俺に従うべき」という態度に拍車がかかる

 

対処法(構造で勝て)

戦略具体策
表向きは冷静に「さすがですね」「その視点も大切です」と一旦飲み込む
話の内容ではなく構造を問う「それ、誰の声から出てきた話ですか?」で“代弁”を崩す
精神論には、再現性と構造で返す「この打ち出しは再現性が低く、現場負担が増すと思います」
発言記録で事実を守るSlack・議事録・共有資料で、貢献と出所を明文化
忠誠人事を問う「このアサイン、どういう基準で選ばれたんでしょう?」で外圧をかける

ポイント:“なめた態度が通用しない”構造で包囲するのが最善

 

まとめ:それ“本物の王子”じゃない、“裸の王子”です

あなたのイライラは正しい。

出世しただけで「自分は正しい」と思い込む出世王子くん。
出世王子は、仲間も増えて、自分が次の王だと信じている。
でもそれは、“誰かに気に入られた”ことで手にした、借り物の王冠。
城も、知性のない忠誠と、バレない情報操作で築いたハリボテの城。
中身がないなら「裸の王様」、もとい「裸の王子様」だ。
 
だからこそ、

  • 剥がすなら、真っ向からではなく、土台から崩せ。
  • 感情でぶつかるな。構造で無力化せよ。

王冠の中身が空っぽでも、彼はそれに気づかない。
気づくような人間なら、最初から“王子様”にはなっていないのだから--。

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花丸たすく

▸「思考タイプ診断」で、働き方をスマートに
▸ 診断から「わかる×変わる」へ
▸ 「IT戦略×データ分析×プロジェクトマネジメント」の知見
▸ 教育・情報サービス企業などでDX推進・データ分析・人材開発に従事
▸ 地方出身・独学で旧帝大へ進学(文理融合系学部)
▸ 「学び直し×気づき」こそが成長の源泉、現実を動かす力
▸ 職場の人間関係・学び直し・資格取得などの“本質”に迫る記事を発信中

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