「気に入られ力」一本勝負──偉くなることにフルコミットの単細胞
あなたの職場にも、いませんか?
- “先輩の懐”に入り込む才能だけで出世
- 出世しただけで“自分は正しい”という空気を出し、いちいちマウントをかけてくる
- 情報を握って、下には偉そう、上には笑顔でコミュニケーション
……「それ、気に入られ枠だよ、出世王子くん」かもしれません。
どんな人か(定義)
- 出世のルートは“能力”ではなく、“気に入られ力”。
論理や成果での評価ではなく、先輩や上層部にどれだけ可愛がられるかが命綱。
にもかかわらず、いざポストを得ると、「自分は評価された特別な存在」だと本気で信じ込み、態度だけが肥大化していく。 - その結果――
情報を囲い、都合のいい部下を並べ、逆らわない凡庸だけで“身内帝国”を築く王様気取りの姿が現れる。
タイプ分析:ごますり昇進型 × 権威寄生型 × 自尊過剰リーダー願望
典型行動あるある
- 上層部の意向を「俺の考え」として話し出す(でも深掘りには答えられない)
- 「これは現場に通じる話なんだよ」と、“現場代表ぶる”マウント
- 議論の論点や課題の本質を理解できていなくても、「それって結局、徹底すればいいんじゃないですか」と精神論に逃げる
- 理解できない案に「それってなんか複雑すぎじゃない?」と知性に嫉妬交じりの拒絶反応
- あなたの指摘にイラッとすると「理屈っぽいな」「空気悪くなるやん」と圧をかけてくる
- 自分の腹心を昇格させ、「忠誠≒優秀」としてチームを築く
- 自分より賢い人を避け、従順な人材ばかりでポストを埋め尽くす
- 批判されたくない場面では「社長の方針にも沿ってると思う」と盾を持ち出す
- 権限を使って社内の情報を独占・操作、意思決定を“俺が握る”構造に

まさに、
現場が感じている“違和感の連打“ですね
なぜこうなったか(背景構造)
項目 | 内容 |
---|---|
自己評価 | ポスト=実力だと本気で信じており、疑ったことがない |
出世ルート | ×能力 → ○「先輩への適応力」(可愛がられ戦略) |
メタ認知能力 | 極めて低い。自分の限界を悟るどころか、賢いと思いこむ謎の自信 |
支配手法 | 情報の囲い込み×人事の凡庸化=支配維持 |
防衛メカニズム | 知性に対する劣等感を“態度”で補い、攻撃的に |
組織適性 | 権力構造に忠実で、飼われてるうちは機能するが、変革には極めて不向き |
あなたのイライラポイント
- 「なんであのレベルであんなに偉そうなん?」という謎マウント
- 「こいつ、分かってないのに上の意見を代弁してるな」がありありと見える
- 抽象度の高い議論やメタな視点になると、急に不機嫌・感情論に逃げる
- 現場から提案した内容を“あたかも自分の成果”として横取りされる不快感
- 気づけば彼の回りに、同じような従順な「だけ」の凡庸なシンパばかり
- 下手に出ると「お前は俺に従うべき」という態度に拍車がかかる
対処法(構造で勝て)
戦略 | 具体策 |
---|---|
表向きは冷静に | 「さすがですね」「その視点も大切です」と一旦飲み込む |
話の内容ではなく構造を問う | 「それ、誰の声から出てきた話ですか?」で“代弁”を崩す |
精神論には、再現性と構造で返す | 「この打ち出しは再現性が低く、現場負担が増すと思います」 |
発言記録で事実を守る | Slack・議事録・共有資料で、貢献と出所を明文化 |
忠誠人事を問う | 「このアサイン、どういう基準で選ばれたんでしょう?」で外圧をかける |
ポイント:“なめた態度が通用しない”構造で包囲するのが最善
まとめ:それ“本物の王子”じゃない、“裸の王子”です
あなたのイライラは正しい。
出世しただけで「自分は正しい」と思い込む出世王子くん。
出世王子は、仲間も増えて、自分が次の王だと信じている。
でもそれは、“誰かに気に入られた”ことで手にした、借り物の王冠。
城も、知性のない忠誠と、バレない情報操作で築いたハリボテの城。
中身がないなら「裸の王様」、もとい「裸の王子様」だ。
だからこそ、
- 剥がすなら、真っ向からではなく、土台から崩せ。
- 感情でぶつかるな。構造で無力化せよ。
王冠の中身が空っぽでも、彼はそれに気づかない。
気づくような人間なら、最初から“王子様”にはなっていないのだから--。