仕事あるある

【人間図鑑】vol.2|七光りの無敵くん──なめくさり後輩くんの進化系

2025-05-08

親の七光りで「無敵状態」の後輩──注意しても届かない、逃げ場のない現場の話

どんな人か

vol.1の「なめくさり後輩くん」には、進化系がいる。
それが、親や上層部の権力を背景に持ってるタイプ。
実力不足なのは周りも気づいてる。
でも、「あの部長の息子だから」「役員のコネ入社だから」という空気で、誰も何も言えない。
本人もうすうすわかってる。
でも、根拠のない自信+親の権威+若さという三重バリアで、完全に無敵状態。
指摘しても響かない。
それどころか、下手に関わるとこっちが損をする。

たすく

これ、vol.1「なめくさり後輩くん」より厄介なんだよね。
「実力がないのに自信がある」だけなら、まだ気づかせようがある。
でもこっちは、構造的に手が出せない。

注意したら「あの人、○○部長の息子に目つけてる」とか言われそうだよね……

あかり
たすく

そう、それ。
まともに接すれば接するほど、自爆リスクが上がる。

 

この時、現場にいるこちらはこうなる

  • 「言いづらい…」という空気に支配される
  • 指摘すれば、「目をつけられた」と感じ取った親が水面下で動きかねない
  • まともに接すれば接するほど自爆リスクが上がる

 

実際にあった話──ある営業部での一幕

Bくんは、社内の有力部長の息子。 「若手抜擢」という名目で配属されたけど、現場の誰もが「まだ早いでしょ」と思ってた。

ある商談で、Bくんが独断でクライアントに値引きを約束してしまった。 しかも、社内承認を通さずに。

先輩が「それ、ちゃんと上に確認した?」と聞くと、

「大丈夫っすよ、僕の判断で。向こうも喜んでましたし」

結局、あとから上司がフォローに走り回ることになった。 でも、Bくんにはお咎めなし。

それどころか、部長から「Bも頑張ってるんだから、みんなでサポートしてやってくれ」と言われる始末。

現場に静かな「割を食わされた感」が積もっていく。

これ読んでるだけで胃が痛くなる……

あかり
たすく

しかもこういうの、本人は「自分は期待されてる」って思ってたりするんだよね。
周りがフォローしてくれてることにすら気づいてない。

なぜ「無敵状態」になるのか

① 誰も注意できない構造
「あの人の息子に何か言って、あとで親が自分に目を付けたらどうしよう」 この面倒さが、現場の口を塞ぐ。

② 忖度する人たちが周りを固める
同期や「うまくやりたい派」の人たちが、表面上は仲良くする。 だから、本人は孤立しないし、問題にも気づかない。

③ 組織が「見て見ぬふり」を選ぶ
上司も「面倒ごとに関わりたくない」から、スルーする。 結果、黙認の空気ができあがる。

たすく

つまり、本人の問題というより、それを許してる環境の問題なんだよね、本当は。

でも、環境を変えるなんて現実的に無理じゃない?

あかり
たすく

まさにそう。
だから「正面突破」は諦めた方がいい。
別のやり方がある。

どう対処すればいいか

① 「人」ではなく「成果」に焦点を当てる

「Bくんがダメだ」と言っても、守られて終わり。

だから、人ではなく、アウトプットの話にする

「今回のプロジェクト、この部分の精度が低かったですよね。原因は何だと思いますか?」

事実ベースで「仕組み」や「成果物」の問題として可視化する。 そうすれば、感情の衝突を避けられる。
 

② 「外部の目」を使う

社内で言っても握りつぶされる。

だから、外の評価を入れる

  • クライアントからのフィードバック
  • 外注先のレビュー
  • 匿名アンケート

第三者の声なら、「あいつが言ってる」で片付けられない。
 

③ 本人ではなく「周囲」を固める

直接ぶつかっても消耗するだけ。

だから、Bくんの周りのキーパーソンにアプローチする。

「Bくんのサポート、どうしたらいいですかね?」

という相談の形で、間接的に監視と教育の網を張る
 

④ 記録を残す

このタイプと関わると、あとで「言った・言わない」になりやすい。

だから、やりとりは必ず記録しておく

  • メールやチャットで残す
  • 判断の経緯をメモする
  • 成果物は日付付きで保存

自分を守るための「客観ログ」。 何かあったときの防具になる。

なんか、対処法っていうより「生存戦略」だね……

あかり
たすく

そう、まさにそれ。 このタイプ相手に「正しさ」で戦っても勝てない。
だから、傷つかない位置で、じわじわ外堀を埋めるしかないだよね。

やってはいけないこと

・感情的にぶつかる → 「あの人、Bくんに嫉妬してる」で終わる
・一人で声を上げる → 孤立して、自分だけが損をする
・正論で追い詰める → 親が出てきて、状況が悪化する

たすく

組織って、正しい人が勝つとは限らないんだよね。 悔しいけど、それが現実。

じゃあ、泣き寝入りするしかないの?

あかり
たすく

そうじゃない。 「声を荒げずに、暴走できない土壌を作る」っていう戦い方がある。 時間はかかるけど、いちばん現実的で、いちばん賢い。

まとめ

「七光りの無敵くん」は、本人の問題というより、構造の問題
注意しても届かない。 成長も促せない。 やがて周囲があきらめて、「黙認の空気」ができあがる。

これは、組織の透明性の低さ、評価の曖昧さ、育成の放任が生んだ制度的な死角
だからこそ、個人を責めても意味がない。

「人」ではなく「仕組み」に手を入れる。
正面からぶつからず、外堀を埋める。

劇的な改革じゃなくていい。 見過ごされてた不都合に、一つずつフタをしていく。
それが、自分を壊さずに、現場を守るためのいちばん現実的な戦い方

たすく

vol.1とvol.2は、「後輩」の話だったよね。
次のvol.3からは、もっと厄介な相手が出てくるかも。

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花丸たすく

▸「思考タイプ診断」で、働き方をスマートに
▸ あなたの価値を、現実を変える力へ
▸ 「IT戦略×データ分析×プロジェクトマネジメント」の知見
▸ 京都大学卒業後、教育・情報サービス系JTCなどでDX推進・データ分析・人材開発に従事