仕事あるある

【人間図鑑】vol.1|なめくさり後輩くん──それ「ダニング=クルーガー効果」っていいます

2025-05-07

「わかってない」のに自信満々──先輩をナメてくる後輩の正体

どんな人か

経験も知識もまだ浅い。 なのに、なぜか自信だけはある。

先輩のアドバイスを聞かない。 指摘しても「でも、それって古くないですか?」で跳ね返してくる。

敬語は使ってる。 でも、目が笑ってない。リスペクトがない。

このタイプ、心理学では「ダニング=クルーガー効果」って呼ばれてる。 実力が足りない人ほど、自分の実力不足に気づけなくて、逆に自信満々になっちゃう現象のこと。

つまり、「わかってない」ということが、わかってない

だから厄介。

たすく

ちょっとかじっただけで「だいたいわかった」って顔されるの、キツいよね。
こっちは何年もやってきてるのに、なんでそんな自信あるの?って。

しかも当たり前のように先輩の言うこと聞かないよね、、
プライドが高いのか、幼いのか……

あかり

 

実録ストーリー|あるWeb制作チームでの一幕

企画会議で、先輩デザイナーがロゴのカラー設計を説明していた。
すると、新人のBくんがこう言った。

「いや、それって今どき古いっすよ。僕、最近バズったポートフォリオとか全部チェックしてるんで」

情報感度をアピールしたいのはわかる。
でも、そのあと彼が出してきた配色は、コントラスト比も無視した目に痛いネオンカラー。根拠なし。

指摘しても、

「でも、Z世代はこういうの好きなんで」

と一蹴。
会議室、静まり返る。
みんな「指摘するより褒めて伸ばさないと……」って顔で黙ってる。
指摘しても、

「でも、Z世代はこういうの好きなんで」

と一蹴。
会議室、静まり返る。
みんな「指摘するより褒めて伸ばさないと……」って顔で黙ってる。
  

たすく

これがまさにダニング=クルーガーなんだよね。
「知らないことを知らない」から、自分が間違ってる可能性すら浮かばない

しかも注意しても響かないから、周りが疲弊していくっていう……

あかり

このタイプがよくやること

  1. 「でもそれって古くないですか?」で先輩の助言を跳ね返す
  2. SNSやYouTubeで見た情報を"事実"として語る
  3. 1回うまくいっただけの経験を「勝ちパターン」だと思い込む
  4. 質問しない、学ばない、ミスを認めない
  5. なのに他人のミスには敏感
  6. 「自分は正当に評価されてない」と被害者モードに入りがち

他人のミスには厳しいのに、自分のは認めないって、いちばん厄介……

あかり
たすく

しかもこういう人、注意すると「パワハラ」とか言い出すパターンもあるからね。
扱いがほんとに難しい

 

なぜそうなるのか?

① 経験が少ないから、全体像が見えてない
 ・スキルの「点」しか知らないのに、それを「面」だと思ってる。
  だから「自分はできてる」と勘違いする。

② 自分と違う意見を、自動的にシャットアウトする
 ・「それは違う」と言われると、内容を検討する前に心のシャッターが降りる。
  だから学べない。

③ 「先輩に勝ちたい」という欲求
 ・自分の価値を確かめるために、誰かより上に立ちたい。
  だから素直に教わることができない。

たすく

要するに、「自分を守るための鎧」が厚すぎるんだよな。
それが、成長に必要な気づきを全部弾いてる

 

どう対処すればいいか

1. 否定せず、問い返す

「それ違うよ」と言っても響かない。
だから、質問で返す。

「それ、どういう意図でそうしたの?」
「そのやり方、どの場面でうまくいった?」

自分で説明させると、「あれ、根拠ないな……」って気づくことがある。
  

2. 「事実」と「基準」で語る

感覚や経験論だと「それ、あなたの感想ですよね」で終わる。
だから、客観的な基準を出す。

「この配色、Webアクセシビリティの基準を満たしてないんだよね。WCAG 2.1のコントラスト比、知ってる?」

 「知らないです」と言わせたら、そこがスタートライン。
 

3. 第三者の目を入れる

1対1だと「あの先輩は俺のことわかってない」で終わる。

チーム全体でレビューして、複数の視点からフィードバックをもらう。
自分だけがズレてると気づきやすくなる。

 

4. 小さな「できた」を言葉にする

このタイプ、承認欲求が強い。
だから、姿勢が少しでも変わったら、すぐ言葉にする。

「さっき質問してくれたの、よかったよ」

 ダメ出しばかりだと防御が固くなるだけ。
変化を見逃さないのが大事。
 

5. 「できない」を経験させる(ただし、潰さない範囲で)

言葉で伝わらないなら、体験で気づかせるしかない。

実運用のトラブル対応を任せてみる、とか。
「あ、自分まだ全然だな」って実感するタイミングを作る。

ただし、再起不能になるレベルの失敗はNG。 立ち直れる範囲で。

  

まとめ

このタイプは、潰すのではなく、「気づかせる」のがゴール
「わかってない」ことに気づいてないから、叱っても響かない。 否定しても、鎧が厚くなるだけ。

だから、

  • 問いで返す
  • 事実で伝える
  • 第三者の目を入れる
  • 小さな変化を見逃さない

その繰り返し。

正直、めちゃくちゃ手間がかかる。 でも、ここを乗り越えたら「自分を疑える強さ」が育つ。
それは、この先ずっと使える力になる。

たすく

ここまでは、まだ序の口かもね。
新人や後輩ならまだ対処のしようがある。
職場でもっと厄介なのは、次のvol.2のタイプかも。

 

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花丸たすく

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▸ 「IT戦略×データ分析×プロジェクトマネジメント」の知見
▸ 京都大学卒業後、教育・情報サービス系JTCなどでDX推進・データ分析・人材開発に従事